「学んできた英語を使って稼ぎたい!」もしくは「稼ぎながら英語力を上げられないか?」そう思ったことはありませんか?結論から言うと、可能です。私も「稼ぎながら英語力を上げられないか?」という不純な動機(?)で実務翻訳について勉強し、今年から個人事業主として生計を立てるまでになりました。
特に現在は新型コロナウイルスの影響もあり、
- 在宅ワークが推奨されている
- 収入を増やすために副業を考える人が増えている
という現状もあります。
そこで今回は、
- 「在宅」でできる英語を使った「副業」は何か?
- 「未経験」でも仕事ができるのか?仕事を取る方法は?
ということについてご紹介いたします。
在宅でできる英語を使った副業は何か?
英語を使った副業のメリット
英語を使った副業のメリットは以下の通りです。
- スキマ時間を超有効に使える(英語のスキルアップにも稼ぎにもなり一石二鳥)
- 学んできた英語をアウトプットできる(仕事で半端なことができないので、自然とアウトプットの質も上がる)
- 稼ぎが増え、収入源の幅も広がる(誰でもできる単純作業よりはるかに単価が高い)
- 仕事の幅が広がる(今の仕事に活かせたり、転職で有利になったり。日本だけでなく、海外のお客さんとやり取りも)
私はこれまで、「何となく必要そう」という理由で英語学習に100万近く費やし、ある日、何一つ活かせていないことに気づきました。お金は飛ぶのにリターンを得られていない。自分のせいなのですが、悔しくなったんですよね。そこで「稼ぎながら英語力を上げられないか?」という理由で実務翻訳という仕事を始めました。
会社に属さず英語の仕事をすると単価が高く、頑張った分だけ稼ぎになります。「会社員の固定給って安定よね」と思いますが、裏を返すと、どれだけ頑張ってもその分がそのまま稼ぎになることはないんですよね。
さらに、英語でやり取りすることにだんだん抵抗もなくなってくるので、日本に捕らわれず世界に目を向けることができます。仕事の幅だけでなく、自分の価値観も広げられます。
在宅でできる英語を使った副業の種類/報酬/必要なスキル
「在宅でできる英語を使った仕事」とは、具体的にどんな仕事があるのでしょうか?ここでは、仕事の一例を、報酬や必要なスキルと合わせてご紹介します。
*具体例や報酬に関して、ここでは統一してクラウドワークスの検索結果(2021.5.8時点)をもとに紹介します。後述の仕事を取る方法や、英語以外の専門知識が必要な場合でかなり変わるので、あくまで参考程度にしてください。
*また、今回は「在宅」がメインなので、接続環境や基本的なパソコンスキルがあることが前提です。
オンラインレッスン講師
オンラインレッスン講師と言っても、英会話、英文添削、コーチング業務など様々な業務があります。報酬も、時間単価1,000~1,500円や、1案件5万~10万など様々でした。
スキルについて、英会話なら聞く・話す、英文添削なら読む・書くことができるほかに、わかりやすく伝えること、生徒さんが理解できているか確認してあげることなどが大事です。
コーチングは最近よく聞くワードだなと感じます。コーチングとは、対話を通じて生徒さん自身の(潜在的な)気持ちや能力に気づかせ、目標を達成するための自発的な行動を支援するコミュニケーションのことです。必要なスキルは英語力というより、コーチングスキルになるかと思います。
通訳
クラウドワークスには、海外メーカーとのWebミーティングの際の英語通訳が募集されていました。報酬は1件(30分程度)1,000円+交渉成功報酬3,000円でした。
スキルについて、英語を聞く・話すもそうですが、瞬時に英語⇔日本語に「言語化」できないといけません。英会話を学んだ人には、「日本語に変換せず英語を英語のまま理解しよう」と教わった人もいるかと思いますが、通訳だとそうはいかないということですね。
翻訳
ここでは企業サイトや契約書などを翻訳する実務翻訳(産業翻訳)の話をします。小説や映画などの文芸翻訳という分野もありますが、現時点でクラウドワークスには募集がありませんでした。
報酬について、クラウドワークスでは「ワーカーと相談」がほとんどでしたね。英語を日本語に翻訳するか、日本語を英語に翻訳するか、英語以外の専門性が必要かでも単価は変わります。
私は現在、英語から日本語に翻訳していますが、英語1ワード当たり7~10円くらいで仕事をしています(*クラウドワークス外)。私は専業になって5か月目くらいなので、実績を積んでもっと報酬をもらっている人も多いと思います。
最近は機械翻訳が正しいか確認したり、お客さんの求める言葉遣いに修正したりするチェック業務も増えています。クラウドワークスにあったWebサイトの英→日翻訳チェックは時間単価1,200円でした。
スキルについて、英→日なら英語を読む、日→英なら英語を書くスキルが必要ですが、それ以上に翻訳した後の文章が不自然な文章になっていないかということが大事です。
元の文章がある以上、大きく意訳するのはご法度ですが、かといってただ直訳して、読んでスッと理解できない文章ではいけません。
例えば、製品の説明書なら説明書らしい文章になっているか、専門用語を間違えて訳していないかに気を遣う必要があります。個人的には、英語力以上にリサーチ力が大事だと思います。
Webライター
具体的に、「TOEFL、IELTS等の英語試験・留学準備などで英語学習者が自分で実践し、効果のあったリソースや学習法を紹介する」というライティング業務がありました。報酬は1文字2円でした。
最初にこのブログに書いた記事にもあるのですが、知識のいらないライティング業務が1文字0.25円だったので、報酬は2倍近く違います。
スキルは紹介した中では一番いらないかもしれません。ライティングスキルがあれば完璧ですが、ライティング業務はある程度テンプレートが用意されている場合がほとんどで、現時点で高い英語力がなくても、英語学習をしていればできる仕事です。
電話、メール対応
日本で海外からの輸入商品をECサイトで販売する業者が、海外メーカーやショップに英語で対応してくれる人を募集していました。電話1件100円、メール1件30円、メール翻訳1件100円ということで、スキマ時間に数多くこなすことが大事そうですね。
一見、4技能(読む・聞く・書く・話す)すべて使いそうですが、使う場面が限られている、つまり使う英語も限られているので、使いそうな英語を確実に覚えて使うことができれば挑戦できます。
海外動画の日本語テロップ作成
YouTubeの普及で増えてきた案件です。クラウドワークスに出てた案件だと、動画1分毎に150円(10分45秒の場合:1,500円)でした。
スキルについて、最初から英語の字幕が付いている場合は英語を読めて日本語に直せればOKですが、英語の書き起こしからだと英語を聞き取れないといけません。
また、英語の種類は日常会話やスラングが多く、堅くない自然な日本語に直せた方がいいでしょう。さらに、最低限の動画編集技術は必要かと思います。
YouTubeの需要はどんどん増えて消えることはないと思うので、参入価値はありますね!
未経験でも仕事ができるのか?仕事を取る方法は?
未経験でも仕事ができるのか?
結論から言うと、できます。さらに言うと、留学経験やTOEICの点数が高いなど資格がある人は存分に武器になりますが、なくてもできます。大事なことは、応募資格にマッチしているかということです。
応募資格は案件によって様々です。TOEIC 〇〇〇点以上とかもありますが、「納期や機密情報を厳守できるか」「責任感があり、レスポンスが早いか」などが書かれているものが多いです。
その場合は「納期や機密情報を厳守いたします」「就業中は常にメールの確認、返信をしております」など、応募資格に対して適切な人材であることを明記しましょう。
逆に、応募要項に「週5時間以上確保できる方が条件です。週何時間程度できるか明記してください」とあるのに答えずに応募する、または週5時間以上確保できないのに応募するのはアウトです。
仕事を取る方法は?
仕事を取る方法を、それぞれのメリットとデメリット含めてご紹介いたします。
クラウドソーシング
クラウドソーシングサイトはたくさんあるのですが、案件数や登録者数が多い「クラウドワークス」、「クラウディア」を挙げておきます。
仕事の取り方:プロフィールをしっかり書いて仕事のオファーを待つ、募集されている仕事に応募(提案)する
【メリット】
- 手軽に誰でも始められる
- 多種多様な案件がある
- 実績のある人のプロフィールを覗ける(良い書き方を真似できる)
【デメリット】
- 業務実績やTOEICなど英語力の指標になるもの、またはオプション(急いで納品できます!など)で競合と差別化できないと採用されにくい
- 競争が激しい
- 単発案件になりやすい
- 報酬が支払われる際に手数料が取られる
参入しやすい分、競合が多くなりやすいです。プロフィールや提案文をしっかり作成し、積極的に応募しましょう。仕事も丁寧に対応して、継続して依頼されることを目指しましょう。
SNS
twitter、Facebook、LinkedIn(リンクトイン:ビジネス専用SNS)などのSNSでも仕事を獲得できます。
仕事の取り方:自分の経歴・実績・考え・キャリアプランなどをプロフィールに盛り込んだり、発信したりして、それを見た企業のアプローチを待つ。SNS内にある求人に応募する。
【メリット】
- 「いいね」や「リツイート」などで、間接的に企業にアプローチできる
- 発信内容から企業がオファーするため、マッチングがいい
- 海外企業からのオファーも
【デメリット】
- 契約をしっかりしないと報酬未払いなどのトラブルに巻き込まれる可能性がある
- 副業禁止の人は身バレしないよう対策が必要
企業側は、今までの求人では接触できなかった人材をSNSで求めている可能性があります。英語と関係なく、これまでになかった経歴のある人を求めている可能性があるので、自分の経歴などを抜かりなく記載しておきましょう。
スキルをサービス(商品)としてサイトに出品
サイトの例として、「ココナラ」や「スキルクラウド」が挙げられます。
ココナラ、スキルクラウド 得意や強みを出品して収入Get!!
仕事の取り方:スキルやノウハウを出品して買ってもらう、仕事を依頼をしている人に提案する
【メリット】
- 今の自分にできることを商品化できる
- 競争が激しくないけど需要あるスキルが出品できると強い
- 多種多様な案件があり、クラウドソーシングとはまた違ったものがある
【デメリット】
- 売り込み方を工夫しないと売れない
英語やマーケティングを学ぶために、自分でサービスを買ってみるのもありかもしれません。私はココナラとかではないのですが、ライティングスキル講座のモニターをしたことがあります。ライティングスキルを学べたのは勿論のこと、講座の売り方も見ることができたので、大変勉強になりました。
会社にフリーランスとして登録
例えば「翻訳 フリーランス 求人」などでネット検索すると、フリーランスを募集している翻訳会社がヒットします。そこに応募して会社に登録できると、仕事の依頼が来ます。
仕事の取り方:自分のやりたい仕事を取り扱っている会社の「フリーランス募集」に応募する。
【メリット】
- ほぼすべての会社で試験があるので、それに受かった時点で仕事ができる人だと認められる
- 単価はこれまで紹介した中でも高め
- 会社から依頼が来るので、自分から提案し続ける必要がない
【デメリット】
- 試験に受からないといけない
- 1社から絶え間なく仕事が来ることはまずないので(特に初心者)、複数社契約できた方が良い。
私は主に、複数の翻訳会社と契約することで仕事を獲得しています。単価が高めであることと、クラウドソーシングと異なり自分から提案し続ける必要がないからです。
また、試験結果を重視する会社がほとんどなので、TOEICの点数や実績にアドバンテージがなかった私にはかえって助かりました。とはいえ試験は簡単ではないので、しっかり勉強しないといけません。
*翻訳会社の求人は「アメリア」というサイトが最も多く取り扱っています。使用するのは有料ですが、スキルも磨けて、表に出てこない求人も多数あるので、本格的に翻訳業をやるんだ!という方は登録する価値があります。私もアメリア経由で翻訳会社との契約を獲得しています。
仕事を取るコツと注意点
英語を使った在宅の副業は未経験でもできますが、仕事を取るにはコツがあります。また、これはやっちゃダメ!という注意点も具体例とともに紹介いたします。
応募要項に合った提案文や履歴書を作成する
例えば、必須スキルに「TOEIC 850 以上」と書かれていたのに、点数を明記していないとアウトです(嘘を書いてもいけませんが)。
逆に、重要視する点に「コミュニケーションがこまめに取れる方」と書かれているのに対し、「外出先でもメールの確認や返信ができます」などと記載すると好印象です(勿論できないことを書いてはいけません)。
クラウドソーシングなどは積極的に提案する
プロフィールを作成してオファーを待つだけでは、特に未経験者はオファーが来ないことが予想されます。最初のうちは積極的に提案して仕事を獲得していきましょう。仕事の実績を作ることで、次の提案のアピールポイントにもなります。
(在宅は特に)パソコンスキルを正確に明記する
バージョン名含めて間違えずに明記しましょう。以下、一例です。
【パソコンスキル】
OS: Windows 10 Home
Microsoft Office 2019
(Word 2019, Excel 2019, PowerPoint 2019)
信用を失うことはしない
納期は厳守しましょう。そのために、自分が作業にどれだけ時間がかかるのか、事前にある程度把握しておきましょう。どうしても間に合いそうになければ、なるべく早く連絡します。
また、仕事内容を外部に漏らしてはいけません。仕事内容を誰かに話したり、ましてやSNSに掲載することは止めましょう。仕事用のパソコンのセキュリティを整えて、情報漏洩対策もしておきましょう。
当たり前のことですが、依頼人は困っているから助けてほしくて依頼しているわけで、助かったお礼に報酬をくれるのです。依頼人を助けたことにならないような、質の低い仕事をしてはいけません。
単発案件より継続案件の方が報酬は高くなりやすく、また勝手がわかっているので作業効率も上がります。信用を獲得し、継続案件に結びつけるようにしましょう。
まとめ
今回は「英語を使って稼ぎたい! | 在宅でできる副業を紹介(未経験でもできるのか?)」というタイトルでお届けしました。
未経験でも英語を使い、在宅で稼ぐことは可能です。
新しいことをするのは不安ですよね。しかし、そこで尻込みしてしまうか、行動に移せるかで今後の人生が大きく変わります。誰しも最初は未経験です。行動してみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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