【在宅翻訳者】未経験×初仕事から約半年時点の取り組み、稼げるまでにかかった期間

英語で稼ぐ

前回の記事が「在宅翻訳者になるには?【学び編】」だとしたら、今回は「駆け出しの在宅翻訳者の【稼ぎ編】」になるかと思います。未経験・初仕事から約半年になる私の仕事状況、これまでの取り組み、反省などをお伝えしようと思います。

副業や、育児などの合間に翻訳業を考えている方にも参考になるかと思うので、是非ご覧ください。

*駆け出し翻訳者なので、より稼ぐための情報が入り次第、随時アップデートしていきます!また、私よりうまくやっている人はゴロゴロいると思うので、1つの参考として捉えてください(笑)。

在宅×翻訳のメリット・デメリット(なぜ翻訳者になろうと思ったか)

私は病気を患い、朝の混雑の中で通勤して、決まった時間に出社し、決まった時間に働く会社員生活が厳しいと判断しました。そして、時間とお金が搾取されていると感じていた英語学習を稼ぐ手段にしようと考え、翻訳にたどり着きました。在宅×翻訳のメリットとデメリットは以下が挙げられます。

メリット

  • パソコン1つで始められる→初期投資少なめで始められる
  • 場所や時間に縛られない
  • 学んだ英語を活かせる、または仕事を通じて英語力も向上する
  • 最新の情報を知ることができる

英語を使いながら、そもそも通勤がいらない好きな時間に自宅で仕事ができる在宅×翻訳は、自分のニーズにピッタリでした。

また、海外は技術などが日本より進んでいるので、最新情報に触れることができるのは知的好奇心が満たされるかと思います(機密情報なので、翻訳内容を外部に漏らすことは絶対ダメですよ!)。

デメリット

  • 基本孤独→1人作業がイヤな人はきついかも
  • 作業効率や能力を上げないと時間がめちゃくちゃかかる→1人ブラック企業になる可能性大
  • 最初の仕事獲得までが時間かかる可能性大
  • 途切れなく仕事を得るには、複数社と契約必須

これは翻訳に限ったことではありませんが、仕事の作業効率や能力を上げないと、または時間管理ができないといつまで経っても仕事が終わりません。

また、最初の仕事獲得と、そこから途切れなく仕事を獲得することが大事ですが、これがまた大変なのです。

翻訳者を目指した当初の英語レベルと、未経験で初仕事獲得までにかかった期間

私は勉強開始から初仕事獲得まで約10か月かかりました。ただ反省点として、この期間をもっと短くできたかもと思っています。

というのも、私は会社の休職中(しかも会社は副業禁止)にこの作業を行っており、受かっちゃったらどうしようと思って翻訳会社の試験(トライアル)を中々受けようとしなかったんですよね。トライアルは難しいですし、受かっても未経験者は最初の数か月仕事が来ないなんてことはザラにあります。

個人的には、講座終了の6か月(8月)で早く受験して、勉強方針を早く修正すべきだったなと思います。

翻訳の勉強開始時点の私は、英会話レッスンを受講してはいたのですが、TOEIC L&Rだけで言ったら545点でした(笑)。

その後、前回の記事に書いたように文法から勉強し直し、TOEIC公式問題集の模試を解いた限りでは800前後まで上がったのですが、新型コロナウイルスの影響で受験をキャンセルし、現在は翻訳の勉強に集中している状況です。なのでTOEIC公式スコアは545のままです(恥ずかしい)…

未経験から翻訳の仕事獲得方法

パッと浮かぶのは以下の通りです。

  • 翻訳会社に就職
  • 翻訳会社にフリーランス登録
  • 派遣会社に登録して翻訳の仕事獲得
  • 翻訳コンテストに応募して入賞
  • 人からの依頼(知人、SNS)
  • クラウドソーシングで翻訳の仕事獲得

色々挙げましたが、私は現時点で「翻訳会社にフリーランス登録」「クラウドソーシングで翻訳の仕事獲得」で仕事を獲得しています。

未経験でも稼げるのか?

結論から申し上げると、稼ぐことは可能、ただし、すぐ稼げるとは限らないです。私は、クラウドソーシングにあった機械翻訳の修正(ポストエディット:PE)が初仕事で、やればやるだけ収入になったので、初月から3万越えできました。

当時体調は万全ではなく、フルで働けなかったので、他の人はもっと稼げたと思います。ただ、クラウドソーシングの大型案件(大量の仕事量、数十人単位での採用、3か月の長期間)は稀だと思うので、私はタイミングが良かっただけです。

翻訳会社からの初仕事は、契約してから約2か月後だったので、そこまでは他社のトライアル挑戦、クラウドソーシングの仕事応募、勉強に励むしかありませんでした。

翻訳会社からの継続依頼や、複数の仕事を掛け持ちできるようになったのは今年5月(専業5か月目)くらいなので、それまでは不安しかありませんでした…ですので、事情がない限りは副業から始めることをお勧めします。また、すぐに稼げないからと言って、辞めるのはまだ早いという気持ちを持ちましょう。

稼ぐために私が行った(行っている)こと

最初は翻訳会社+クラウドソーシングの両刀

クラウドソーシングは、採用されると即仕事がありますが、報酬振り込みの際の手数料(仲介料)と単価の観点で報酬は安め、そして単発の仕事が多いというデメリットがあります。

一方で翻訳会社は、クラウドソーシングより明らかに単価は高いのですが、初仕事までに数か月時間が空く可能性があります。

私は、翻訳会社への登録・仕事獲得を本命としつつ、まずはクラウドソーシングでの仕事獲得で実績と報酬を獲得していました。特に実績は、翻訳会社への応募で履歴書に記載できるので、その点からも積極的にクラウドソーシングを使っていました。

クラウドソーシングサイトは、以下が挙げられます。

翻訳会社は「翻訳 フリーランス 求人」などでネット検索するか、「アメリア」というサイト内の求人検索を使って応募しています。

ご利用企業数600社以上 年間の求人件数1,500件以上 翻訳の仕事探しは「アメリア」

クラウドソーシングも翻訳会社の応募も、履歴書的なものを必ず記載するのですが、以下のことは書いた方がいいと思います。また応募要項に合わせたアピールポイントを追記できると良いかと思います。

  • 翻訳学習歴(講座受けた人は講座名、勉強期間)
  • 翻訳実績
  • TOEICスコア(高い場合)や資格
  • 海外渡航歴(あれば)
  • 現在または前職での(英語を使った)仕事
  • パソコンのOS、使用できるソフト

翻訳会社は複数社と契約

翻訳会社と契約しても、特に未経験者は初仕事までに数か月時間が空く可能性があります。また、中には継続して仕事が来ないケースもあるようです。翻訳会社は、複数社との契約が必須です。また、仕事が来ない場合は、(〇〇から△△まで空いていますなど、)営業メールを送ることも考えましょう。

生産性が上がるツールを少しずつ揃える

パソコン1台から始められるのが魅力の翻訳ですが、作業効率を上げないと時間がかかり、時間単価が安くなるので、ツールを揃えて作業効率を上げる方がいいでしょう。

*もちろん英語力やリサーチスキル、専門分野の知識などを磨いて作業効率を上げるのも大事です。

具体的には「モニターを増設してデュアルディスプレイにする」「1つの単語に対して、オフラインの辞書複数を一気に検索(串刺し検索)する」など、色々と挙げられます。

「オフライン辞書」に関しては、オンライン辞書で十分な可能性もあるのですが、信頼できる辞書を素早く串刺し検索したいので、オフライン辞書も導入しています。ただし、オフライン辞書は高いので、お財布と相談して少しずつ揃えるのがベストかと思います

(串刺し検索についてはボリュームが出てしまうので、別記事で取り上げるかもしれません)。

信用を獲得する

納期を守らない、雑な翻訳をする、報連相がロクにできない、仕事内容を外部に漏らすなどといったことは、仕事が来なくなります。逆に丁寧に仕事を行い、継続して仕事がもらえるようになると、勝手がわかるので作業効率も上がり、報酬が上がる可能性もあります。

私は今のところ何か注意や警告をされたことはなく、継続して仕事をいただくことができています。下手な仕事をすると何も言われずに切られるだけだと思っているので、継続案件が来るとホッとします(笑)。

まとめ

今回は「【在宅翻訳者】未経験×初仕事から約半年時点の取り組み、稼げるまでにかかった期間」と題して、勉強開始から初仕事獲得と、仕事が途切れなくなってきたまでの期間、そして具体的に取り組んできたことをお伝えしました。

未経験から在宅翻訳で稼ぐことは可能です。

私は、勉強開始から初仕事獲得までは約10か月、仕事が途切れなくなってきたのはそこからまた約5か月かかっています。

私の場合よりこの期間を短くすることは大いに可能です。しかし、初仕事獲得と仕事が途切れなくなるまでにある程度時間がかかるのは事実なので、勉強したら早めに翻訳会社に応募してみることと、可能であれば副業から始めてみることをおすすめします。

私自身、まだまだスキルを磨いてもっと稼いでいかなければならないので、駆け出し翻訳者や、これから翻訳者になる方は、一緒に頑張りましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

  1. ララ より:

    はじめまして、キートさん。こちらのブログを拝読させていただいております、ララと申します。

    翻訳のお話、興味深く読ませて頂いております。私は現在、派遣社員として翻訳業務を含む英文事務をしております。

    翻訳の勉強を三年ほどしており、そろそろトライアルを受けてみようかなと考えています。フリーランスで心配しているのが、ツールの使用を依頼された時です。翻訳学校に通った時期があり、そこでトラドスを触りました(もうほとんど、記憶にありませんが)。正直、ツールを使って翻訳作業することにあまり前向きではありません。

    キートさんがフリーになられてから、どの位の頻度でツール使用の仕事がございましたか。また、日本の翻訳会社より海外の翻訳会社のほうが仕事が新人に対する市場が開かれていると聞いてますが、どうでしょうか。

    はじめてのメールで質問ばかりですみません。お時間のある時にお返事いただけますと幸いです。

    • ki-tora ki-tora より:

      ララさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

      私は英語から日本語への翻訳で、化学・IT・ビジネス文書が中心ですが、私の場合、ほぼツール指定されています。
      ただし、Tradosのような購入必須のツールは使っていません。契約した翻訳会社やジャンルによるかもしれませんが、私の場合はMemsource(ツール) >>> wordやエクセル、その他ツール(memoQや会社独自のツールなど)という感じです。
      現在よく取引しているのが日本2社、海外2社なのですが、ツールなしは海外の1社のみで、あとの3社は上記の割合です。
      *Memsourceはつい最近、Phrase TMSという名称に変わりました。
      *海外1社はツールなしと言ったのですが、Trados案件がある会社です。

      Memsourceはバイリンガルファイルというワードファイルにインポート⇔エクスポートできるので、ワードにして作業している方もいるみたいです。私は、基本ツールで作業して、見直しのときにワードファイルに出力しています。

      「Trados使えません」というと、代替ツールやワードでの納品に変更してくれることもあるので、交渉するのもアリです。
      ただ、個人的な所感ですが、「すべてのツールを絶対に使いたくありません」とまで言ってしまうのは、仕事獲得の可能性を狭めてしまうのではと思います。翻訳会社の中には、ツールのマニュアルやサポートがしっかりしている会社もあるので(この点は日本の会社の方が有利)、そこを募集要項でちゃんと言及している翻訳会社を受けてみるのもいいかもしれません。

      「日本の翻訳会社より海外の翻訳会社のほうが新人に対する市場が開かれている」ですが、会社数や会社規模的に日本 <<< 海外なので、必然的に新人に対する市場が開かれると思います。海外だと、こちらからアプローチしなくてもLinkedIn経由で声がかかったりしますし。 その分(日本でも気を付けないとですが)激安でお願いしようとしてきたり、最悪の場合、未払いトラブルもあったりするので、事前に価格交渉や、怪しい会社じゃないかのリサーチは必要です。翻訳会社なのに、クラウドソーシング並みの料金設定にしているところはこちらから願い下げましょう(笑)。

  2. ララ より:

    キートラさん、こんばんは。早々のご返信をありがとうございました!そして、お名前、間違えてしまい(キートさんだと思ってしまいました)、失礼しました。

    いただいたコメントは大変勉強になりました。やはり、ツールは必須なのですね。あまり、深く構えずにこなしていくようにします。。

    今日は2000ワード弱程度の和訳が派遣先の業務でありましたが、訳すのに時間がかかりました。こんな調子でフリーで仕事を得られたとしてもこなしていけるのか不安です。私はTOEIC890が最高スコアで、これ以上がなかなか伸びません。次受けて900超えなければ、しばらく受験はやめようと思っています。

    それと今日、ちょっとしたレターの英訳を頼まれたのですが、英訳のほうが簡単に思えました(気のせいでしょうか)。和訳だとあれこれ考えすぎてしまい、日本語すら怪しくなることがあります。ですが、翻訳って楽しいときもありますよね。翻訳の勉強をしたおかげで、自分の日本語の使い方が丁寧というか、語彙や言い回しの幅が広がったように思えます。

    長々と失礼しました。良い週末をお過ごしくださいね。

    • ki-tora ki-tora より:

      コメント嬉しかったです。ありがとうございます!
      (名前はお気になさらないでください)

      日→英のみやっていらっしゃる方もいるので、得意な方、やりやすい方に全振りするのもありかもしれません。

      私もまだまだで、できれば1日2000ワードが丁度良いなと思っています💦お互い頑張っていきましょうね。

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