「フリーランス、実際どうなの?」
「自分にも在宅ワークってできるかな?」
「副業か専業で在宅ワークを考えている」
と思う人に向け、フリーランス1年目を終えた私の感想をざっくり語っていきます!
注意:私個人の見解です。人によって違うこと、私自身も成長したら意見が変わってくるかもしれないこと、ご了承ください。
また、今回は「(在宅)フリーランス」「英語を使った仕事」という大枠で記事にしました。追記や、私の職業「翻訳者」という観点での記事は次回以降書きたいと思います。
私のプロフィール
ひと言に「フリーランス」「個人事業主」と言っても、仕事の種類、やり方は千差万別です。まず、私がどのような状況なのか、簡単に紹介いたします。
- 某メーカーに約6年勤務(研究職、英語の翻訳経験は全くなし)。
- 結婚を機に体調を崩し休業。
- 会社員を諦め、在宅でもできる仕事を模索。翻訳の勉強を開始。
- 会社を退職し、2021年1月1日に開業届を提出。フリーランス1本で活動。
今が2022年1月1日なので、フリーランスになってちょうど1年経過したことになります。
現在の仕事
現在は産業翻訳(取説やプレゼン資料など)で、英語から日本語へ翻訳したり、翻訳されたものをチェックしたりしています。
また、たまに海外企業からの依頼で記事(言語は日本語)を書いています。
私は現在、複数の会社とフリーランスとして契約して、仕事を受注しています。新しいビジネスを立ち上げるといった起業はしておりません。当初はクラウドソーシングサイトも使用していたのですが、現在はあまり使用していません。
在宅フリーランスになって良かったこと
これも人それぞれですし、仕事によって違うのですが、私個人の状況で在宅フリーランスになって良かったこと・悪かったことをお伝えします。
すべて在宅で完結するので、通勤がいらない
通勤時、帰宅時は電車も車通勤も非常に混みますよね。通勤だけで体力や精神面で消耗することは一切なくなりました。
自分1人で稼げる
前職の「研究職」って響きはいいと思っているのですが、他の職業に展開しづらいと思っています。特に「自分1人で」「個人で」できるものが非常に少ないと思います。そのため、自分1人でも稼げるようになったことに感動しました。
決まった休日がない
これは良くも悪くもという話になります。しかし、人混みの少ない平日のショッピングや飲食店巡り、病院予約ができるのはメリットです。
学習費が経費になる
会社員の学習は身銭を切ることがほとんどだと思います。それなのに仕事でスキルを発揮しても褒められて終わりで、海外赴任でもしないと年収アップに繋がらなかったんですよね。特に、長期的目線で学習が必要な英語学習において、悪い言い方をするとコスパが非常に悪かったんです(笑)。趣味であれば問題ないことですが、私の場合はコストを気にして学習を躊躇することもありました。
仕事と全く関係ないことはアウトだとは思いますが、学習費を経費にし、学習したことを仕事に活かして収益を上げるという循環は私の理想の1つだと思いました。
フリーランスになって悪かったこと
会社員に比べて保障がない
私がお世話になった傷病休暇が一例です。会社にもよるかと思いますが、一定期間以上勤続していれば、休業しながらも傷病手当金がもらえます。本当に助かりました。フリーランスは病気で休業した場合、自分で対策をしていないと仕事も収入もなくなります。
働かないとお金が得られない
「当たり前だろ」という声が聞こえてきそうですが、会社員にある有給休暇はありません。また、現在の私の働き方が、働いた分だけ収入が得られるフロー収入だからということもあります。YouTubeのように、一度作った動画に継続的なアクセスがあれば収益を発生し続けるストック収入がない場合は、働くことを辞めたら収入もなくなります。
すべて1人でやらないといけない
営業、交渉、スケジュール管理、請求書の作成、確定申告など、外注しない限りはすべて一人でやらなければなりません(外注先の選定やどこまで依頼するか決めるのももちろん自分の仕事です)。ただし、上で挙げたことはメールやクラウドサイト上でほぼ完結できるので、昔よりは楽になったのだと思います。
勝手に評価してくれない
会社は半年に1回、仕事の成果などを評価されてボーナスや給与の昇給などが決まると思います。フリーランスにはそれがありません。
衝撃的だったのは、20年以上翻訳者をしている方の単価が、フリーランス1年目の私の最高単価と一緒だったことです。もちろん副業や扶養控除内でという前提条件が違えば、交渉や新規開拓で単価を上げる必要はないのでしょうが、正直ショックでした。
会社員時代は評価されることが嫌いだったのですが、必要なことだったなと、離れて感じました。
収入が減った
元々、翻訳と全く関係のない仕事をしていたので、人脈や実績ゼロからのスタートでした。最初の6か月近くは仕事が少なく、単純に年収が減りました。この点、やはり副業から始めるとリスクが少ないなと思います。
実は頂いた仕事によって、会社員時代の月収を超えた月もあったのですが、安定して高い月収を維持するのはもう1ステップ上がらないといけない印象です。今は運が味方しているような状況なので、実力で収入を安定させたいところです。
最低賃金より安い仕事、不正な取引がある
私はまだ出くわしたことがないのですが、依頼しておいて途中キャンセル、依頼者が雲隠れするなどのトラブルが非常に多いようです。
また、計算したら最低賃金より安くなる仕事も多くあります。仕事に対して自分がまだ慣れていないから時間がかかりすぎているのか、どれだけスピードを上げたところで正当な料金設定でないのかを判断する必要があります。
自分に不利な契約になっていないか、契約書を事前に確認することも大切です。
フリーランスになる前にやっておいた方がいいこと
正直、会社員を辞めていきなりフリーランス1本は辛かったです(笑)。この点も踏まえ、フリーランスになる前にやっておいた方がいいと個人的に思うことを挙げていきます。
貯金
最初の6か月近くは仕事が少なく、貯金を切り崩していました。生活面、精神面でも貯金があると安心です。少なくとも6か月から1年分の生活資金はあった方がいいと思います。
副業から始める
人脈や実績ゼロからいきなり仕事が来るのは稀です。また、仕事の方向転換もしやすいので、副業から少しずつ試してみるのは、リスクの少ないやり方だと思います。
仕事に関係の出てきそうなレシートを保存しておく
開業準備として買った備品や書籍、セミナー代などは「開業費」として経費に計上できます。しかも、開業費は償却年数に制限がないので、「(収入)-(経費)-(控除)=(所得)」がゼロになるよう、開業費で調節できます。開業前に買ったものの領収書やレシートは捨てずに保存しましょう。
クレジットカードを作る
「会社員」というだけで社会的に信用があるため、クレジットカードを作ることができます。しかし、フリーランスで実績のない段階だと、新規でクレジットカードを作ろうとしても審査に通らないそうです。会社員のうちに新規でクレジットカードを作成し、できれば事業用とプライベート用を分けて持ちましょう。
*クレジットカードの「更新」は、支払いの延滞などがなければフリーランスになってからでも大丈夫でした(とても不安でしたが…)!
実績や資格は(なくてもできるけど)あった方がいい
翻訳のチェック業務を通して、翻訳者もピンキリだと知りました。これは翻訳者に限らない話だと思います。もし、私が何かを依頼する側になった時、判断材料の1つとして実績、受賞歴、資格などがある人の方が信頼できるなと感じました。
翻訳者は翻訳会社の「トライアル」という試験に合格しないと契約できないことが大半です。そのため、翻訳未経験の私でも仕事をもらえ、実績を作ることができました。そのため、実績や資格がなくても仕事はできるのですが、あるに越したことはありません。
英語を使った仕事でいうと、英語を使った仕事をしたことがあるという実績、学習歴、海外渡航歴、コンテスト受賞歴、TOEIC高得点や検定などの資格をアピールした方が良いかと思います。
自分が1日にどれだけの仕事ができるのか見積もっておく
新人、ベテラン関係ないのがフリーランスです。自分のキャパを超える仕事を受けて、納期に遅れる、指示を守らないのはアウトで、新人だからと許してもらえることはありません。仕事を引き受けて確実に完成できるか、事前に見積もれるようにしていないといけません。
英語を使った仕事にして良かったこと
- 顧客を日本に限定する必要がない
- 日本にいるだけでは得られない情報を入手できる
- 英語を使った仕事という経験そのもの
海外に行かずとも在宅で、というかどこにいても海外の人とメールでやり取りしたり、海外の情報を伝えるお手伝いができたりする経験が欲しかったんですよね。自分の市場価値を日本だけに見出す必要もないですし、どこにいても生きていけるようになりたいと思ったので、翻訳者としてフリーランスになり、その一歩が踏み出せたと思います。
まとめ
私は会社員を辞め、いきなりフリーランス1本、かつ未経験の仕事に就いたので正直辛かったです💦副業で感覚を掴み、時には何が自分に合っているか仕事を変えたり複数並行したりして、会社員を辞めるなら辞めるが理想的だと感じました。
まぁ辛かったとはいえ、私は今生きているので、最初から大金を叩くような事業でなければ何とかなるのかもしれません。今はありがたいことに仕事が途切れなくなってきたので、ブログも数ヶ月止める事になってしまいました…(笑)。今年は更新頻度上げて情報発信していきたいですね。
何より、自分で稼げたこと、英語を使って仕事ができているという経験そのものが自分の財産になっています。総じて、在宅フリーランスに挑戦して良かったと思っています。とはいえ、これからもっと稼ぎたいですし、色々な経験を積みたいと考えているので、精進いたします!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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