AI搭載で世界中に多くのユーザーを抱える英語学習アプリLingoChampについて、英会話レッスン経験者の目線でレビューしていきます。
英会話レッスンはハードル高いけど、英会話は勉強したい人にLingoChampアプリは向いていると思います。
LingoChampを試したきっかけ
英日翻訳者のキートラです。以前はオンライン英会話を受講していたのですが、翻訳者になろう!と決めてから、翻訳の勉強に全集中するため退会しました。
でも最近思うのです。「言葉がスラスラ出てこない」と。そもそもの英語スキルが高くないこともあるのですが、引きこもりフリーランスで英語も日本語も拙くなっており、加えてコミュニケーションスキルも低下しています。勉強の際に音読するのですが、誰に聞かせるわけでもないのでボソボソ話しているんですよね。
コロナで頓挫した海外旅行に向けて少し英会話を勉強したい、でも英会話レッスンは時間的・精神的にハードル高い…そんなときに知ったのが英語学習アプリ「LingoChamp」です。
AI搭載が特徴のLingoChampですが、実際はどんな感じか試してみたので感想をご紹介します。
主な機能は有料ですが、ダウンロードは無料です。無料で使える機能もありますし、有料機能は3日間の無料トライアルもあるので、気になる方はまずダウンロードしてみてください。
最初の設定とレベルテスト
ダウンロードすると最初に登録画面が表示されます。公式サイトのAIコーチはAlix先生ですが、私はBella先生でした。
英語学習の目的や性別、年齢、職業などの選択画面を経て、最後にメールアドレスによる認証で登録を完了させます。すると、3日間の無料トライアルを案内するページが出てきますが、左上の x で閉じることも可能です。
設定時に自分の英会話能力が初級・中級・上級か選択できるのですが、よくわからなかったので飛ばしました。レベルテストを受けてそれに合わせたプランを選べるので大丈夫です。
プランを選んだ後にレベルテストを受けることもできます。レベルテストは2回受けられるようなので、最初と学習をそれなりにやった後に受けるのが一般的かもしれません。
レベルテストは以下のような問題が出されました(うろ覚え)。基本、どの問題にもヒントになりそうな絵が表示されていました。
- 絵に合った単語を3、4択から選択
- 1文にある2、3個の穴埋め問題。選択肢5、6個から選択。
- 流れてきた質問に対する答えを3、4択から選択
- 表示される文章を読み上げ
- 流れてきた文章を読み上げ
TOEICなどより全然簡単だとは思います。ただ正直、(見ればだいたいわかるのですが)勝手がわからないまま受けてしまったのでリスニング問題はボロボロでした。
質問って最初(When、Where、What、Why、Which、Howなど)が聞き取れなかった場合、色んな意味で終了だと思っているのでダメでした。1回しか聞けず繰り返しボタンもないので…ただ、後半冷静になって見ると、選択肢に意地悪なものはなかったですし、ちゃんとできる人は楽勝だと思います。
あとは流れた文章を読み上げる問題がキツかった!ちょっと長くなると途端にできませんでした。しかし、この形式が個人的にLingoChampでの学習の肝の1つだと思います(後述)。
テストで出たレベルを確認後、目指したいレベルを選択するといよいよ学習本編に移ります。
感心した点2選と注意点
AIコーチがスモールトークをする
私はまずAIコーチを受けてみました。シチュエーション別に様々なカリキュラムが用意されています。
カリキュラムを選ぶと、開始前にカリキュラムで得られる内容とキーワードを確認できます。リアルタイムで何人学習しているか表示されるのはいいですね。
ちょっとビックリしたのは、最初にAIコーチがスモールトークをしてきます。内容は「今日の調子はどう?」「天気は?」などです。普通の英会話レッスンでもよくある会話ですよね。
また、返答によって会話を広げてきます。天気だと「私も好き。その天気だとどんな気分になる?」みたいなことを聞いてきます。
パターンを用意しているだけだとは思いますが、緊張感がありますよね。
ちなみに、質問に何も答えないと繰り返されるだけなので少し怖かったです(笑)。
しつこく検証していないので何とも言えませんが、言葉を言い換えてきたりしたら、より対人レッスンに雰囲気が近づくのかなと思います。
本編はシチュエーションに合った会話をリピートアフターミーさせたり、穴埋め問題をしたり、AIコーチとのロールプレイング会話をしたりします。
その際、キーワードのみだとは思いますが、発音が悪かった場合にアドバイスをくれます。
ここまで来て注意点ですが、AIコーチは英語しか話しません。スクショにあるように発音のアドバイスなどは日本語表記されますが、英語での指示がほとんどで、厳しいと感じる人はいるかもしれません。
私は英語だけの方がかえって勉強になって良いと感じるので、好みが分かれる点だと思います。
流れた音声だけを頼りに読み上げ→すぐに録音が流れる
次にAIコーチ以外を受けてみました。中心は、流れた音声だけを頼りに読み上げる学習です。
読み上げが終わるとすぐに録音された音声が流れ、強制的に自分の発音を確認できます。
楽器の練習やゴルフのスウィングでもそうですが、自分の音やフォームを確認するのとしないのとでは上達スピードが全く違います。
録音を絶対に確認できるのは便利ですし、重要です。
ここでも注意点ですが、スクショでは「シャドーイング」(聞こえてくる英文のすぐ後ろを追いかける読み方)とありますが、実際は「リピート」(英文を聞き終えてから繰り返す読み方)です。ヒントは1枚の絵だけ。ちょっとでも文章が長くなると難しくなります。
でも、個人的にはこれなら英会話が身に付きそうと思いました。覚えて読めるようになるまで何度も聞き、スラスラ口から出るようになるまで挑戦する必要があります。上手くできれば「Nice!」と出ますが、途切れたり、発音が悪かったりすると何も出てきません。
強制的な反復、録音音声による強制的な反省をしていれば、英語学習したけど全く身に付かなかったなんてことはないと思います。オンライン英会話を受けたときに感じたのですが、ただ先生と行き当たりばったりで会話し、内容を一切復習しなかった場合、自分の身にならないと思います。
カリキュラム内容を事前に予習して繰り返し練習
→実際のレッスンでアドバイスを受ける
→レッスン内容や予習しても出てこなかった表現を復習したものは、退会して数年たった今でもある程度残っているんですよね。
学習したことを実生活でも使用できる環境なら良いかと思いますが、そうでない場合は反復がすべてだと思っています。LingoChampは反復できるので、テキトーに英会話レッスンを受けるくらいならLingoChampの方が良いのかもしれません。録音が確認できる点で、上達スピードの向上も見込めます。
ちなみにNice!が出なくても画面の→で次に進むことができます。また、途中で保存して終了できるので、時間がない人でも大丈夫です。というか、1レッスン終わるまで終われません仕様だと、それなりの時間を確保しないと無理だと思います。
有料プランの料金について
公式サイトでは1年パッケージと生涯パッケージ(買い切り)の2つがあります。2022年6月21日現在が1ドル135.3円なので、日本円に換算すると以下の通りです。
1年パッケージだと164.99ドルなので22,323円/年
生涯パッケージだと299.99ドルなので40,589円(2年以上使うならこちらの方がお得)
純粋な比較はできませんが、参考にオンライン英会話で人気のDMM英会話は6,480円~/月×12=77,760円~/年なので、LingoChampの方が安くはなります。
まとめ:英会話できるようになりたければLingoChampはオススメ
気分転換に英語学習アプリ「LingoChamp」を試した感想をご紹介しました。公式サイトでは「英語学習アプリ」とありますが、実際は「英会話学習アプリ」という印象です。
英会話レッスンは時間的・金銭的・精神的にハードル高いけど、英会話は勉強したい人にLingoChampアプリはおすすめだと思います。
AIがスモールトークする、文章がスラスラ出るまで何度も練習せざるを得ないシステム、自分の録音音声が絶対流れて確認できる点が魅力的だと思います。
まずは無料の機能を使ってみる、または3日間の無料トライアルを試してから、有料版に移行するか考えた方が良いかと思います。気になる方はまずLingoChampアプリを無料ダウンロードしてみてください。
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